今年の4月からコロナも指定感染症の分類が5類となり、マスクを外す人も増え、日本でもようやく世の中の空気が変わり始め、以前の状態に戻りつつあると感じる今日この頃。

その中でインストラクターまたは一般愛好家が主催するフィットネスクラブ以外で行われる中規模から大規模のいわゆる『イベント』というものが多く開催されるようになりました。

現在は以前のように開催できる喜びを噛み締め、苦しい状況を耐え抜いた事を讃え合い、多くの人が集まれる環境に改めて尊さを感じています。

だがそれと同時に早くも不安を感じるのもまた事実。

コロナ禍で人と人が手を取り合い、声を掛け合う喜びも忘れていたが、また激しい熾烈な競争があった事も同時に忘れていた感は否めない。

世の中の空気が【イベント解禁】になった途端に、開催施設、開催日程、出演するインストラクターの取り合い合戦も再開されたように感じる。

イベント自体は盛り上がるものの、これらの課題は棚上げされたままコロナに突入してしまった感が拭えない。そしてこれらの課題を忘れたまま再スタートを切ってしまったように思う。(そもそもこれらの事情は問題ではなく、当たり前の課題とも言えるのだが)

やはり私自身が思うのはインストラクターで参加者であれ新しくやる人が増えない事にはどうしようもない事だと思う。フィットネスクラブであればスタジオを利用していない方、また地域であれば定期的な運動習慣が無い方にアプローチをしていく事に向き合っていくほかないのだろう。

また改めてイベントに触れてみて尊さを感じるのは本心だが、そういえばコロナ直前には変わり映えしないイベントに、改めて環境の整った施設、フィットネス要素が幾分か濃くなるフィットネスクラブでのレッスンに魅力を感じていたなと、ふと当時の心境を思い出したのでした。

イベントはイベントにでしか実現できないものがある。
私はイベントは料理に例えるならご馳走だと捉えています。身体やコストの事を考えると毎日は好ましくない。

また曜日や時間が固定された運動習慣(フィットネスクラブでいうレギュラーレッスン)は家庭料理だと捉えています。身体に負担が無いどころか、それを通して健康になれる。

結局はエアロビクスやダンス、はたまたZUMBA®︎に代表されるようなダンスフィットネスの種目の魅力を伝えるのはもちろんの事。

純粋な行う事で自分の身体の状態がよくなる
フィットネス本来の魅力を伝える事ができなければ、どんどん苦しい方向に向かってしまうのだと思う。

まとめるとフィットネスの持っている『力』を現在運動習慣がない人にアプローチする。といった至極当たり前の事に行き着くのだろう。