人類史上最も卑劣な事件と話題のジャニーズ事務所問題では、加害者である故ジャニー喜多川氏の犯罪行為について60年以上も封殺され、事件にもなり裁判にもなっていたにも関わらず、大手メディアがそれらを問題にしなかった事が、ジャニーズ事務所にとって取り返しのつかない結末に向かわせてしまっている。
今になって、芸能人やそれに関わる関係者が、「業界では当たり前になっていた汚い問題が明るみになった」と開き直っている。

考えてみれば、そういった汚い「枕営業」などは一切関係を持たずに実力で売れた芸能人からすれば、今回の事件でよりクリーンになる事は喜ばしい事でもあります。

それにしても、絶対的な権力を持っていたジャニー氏の「プレデター(捕食者)」と揶揄されるその実情たるや、当事者にしてみれば、本当に恐ろしいものであったと簡単に想像できる。

今回、それらの根本的な問題を一掃するならば、ジャニーズ事務所としては、100%株主をジュリー氏が保有している形を変えない限り、解決には至らないのは、各方面の専門家が指摘している通りである。

早い段階で新しい株主を見つけて外部取締役を設置し、クリーンな運営にしないと本当に事務所が潰れてしまうと思います。

ところで、この「プレデター(捕食者)」と表現された喜多川氏ですが、僕個人としても過去に「食い物」にされた経験があります。(性被害は受けていません!)

事実、30%の株主として運営していた会社の代表取締役社長であった僕は、取締役会で社長を70%の大株主であった当時のオーナーの命令で下された挙句、「持ち株を全て譲渡する」という契約書に会社の設立前からサインさせられていたのである。

つまり、会社設立のタイミングから、僕はただの「雇われ社長」であり、しかも期限付きで全てを失う事がほぼ決まっていたのです。(全ては大株主が議決権を握っている為)
名ばかりの取締役会はもはや会議でもなんでもなく、「命令」というよりも決定事項として進められました。
僕はそれまでに注ぎ込んだ全財産(お客様、トレーナー、店舗、ブランド、ノウハウ)を全て失い、裸一貫で再出発する事になったのです。

今のジャニーズ事務所の状態は、その名ばかりの「社長」を東山氏に押し付けただけで、何の解決にもなっていない事は明白ですが、メディアはそこをあまりフォーカスしない。

このフィットネス業界やパーソナルジム業界でも僕と同じように食い物にされてしまったトレーナーやインストラクターはたくさん存在しています。
(因みに僕は被害者だとは思っておらず、ただの勉強不足だった自分と受けた損失も勉強代だと捉えております。)
しかし、夢を持ってこの業界に飛び込んで実力や経験を積んでから、それらを資本力や権力によって「食い物」にしてしまう例は、増やしてはならないと思っています。

そんな捕食者(プレデター)から身を守る方法は、勉強する事しかありません。

このコミュニティでは、そんな経験をしなくても良い様に「学び」の場を提供していきたいと心から考えております。