コロナ禍もいよいよ収束への兆しが見える中、2023年は「新時代の幕開け」とも言えるNEWSが次々と飛び込んで来ました。
今話題のChatGPTはじめ、様々なジャンルの「生成AI」アプリが登場し、アメリカのシリコンバレーをはじめ世界中がAIの可能性と将来性に沸いています。
この話題は単純に「新しい流行りの革新的なサービスが登場した!!」という様なレベルの話ではなく、世界の資本主義経済の在り方を根本から変えてしまうような話なのです。
その理由は、今回のChatGPTの創設者でありOpenAIのCEOである「サム・アルトマン」の考え方とその発言です。

彼が2022年末にこのサービスをローンチしたことで、世界のビッグテック企業がこぞって追随するべく開発に全力を注がなくてはいけなくなり、もはやリスクを考える余地もないままに、様々な企業が開発や連携をしています。
そして、彼はこの進化のスピード感を予想できていなかった事を認めつつ、「我々は利益の最大化が目的ではなくAIの民主化が目的であり、最終目標は安全なAGIを作ること」と発言しているのです。

AGIとは究極のAIの事で、解りやすいイメージは「ドラえもん」です。
つまり、人間⇨AIの一方通行のやり取りではなく、人間とAIの双方向のやり取りが生まれる世界です。
そして彼はその技術を独占し利益を得たい訳ではなく、AGIが世界にもたらすポジティブな世界をいち早く作りたいと考えています。
その証拠に、どの企業や個人でも、ChatGPTの技術を活用して新しいアプリを開発しビジネスに活用できる様に「技術連携」(API)できる仕組みにしています。

そうする事で、世界中のエンジニアがその技術を使って競争し、指数関数的に技術の進歩やサービスのリリースが生み出されるのです。
この事実が、今までの資本主義の構造を根本から覆すトリガーになると僕が考えている理由です。

    今、フィットネス業界やパーソナルジム業界は新しいフェーズに差し掛かっていると僕は考えています。
特に小回りが効きやすい個人や中小企業は、この革命の流れに乗って一気にビジネスを拡大できるチャンスでもあります。

では、どうやってこのチャンスを掴んでいけば良いのでしょうか。
もちろん、明確な答えがあるわけではありませんが、AIの進化が加速していく中、僕たち人間もまたその影響によって進化していく(必然的に)と考えています。
何も考えず努力もしなければ、ただただAIに使われ、職を失うだけです。

とにかく今はAIを使いこなし、それによって生まれたキャパシティを自身の能力開発に注ぐ事です。
直近で言えば、誰よりもAIを使いこなせば、使えない人の10倍の仕事量をこなせるはずです。それだけでもきっとあらゆるジャンルの企業から重宝される存在になるでしょう。

簡単にはパーソナルトレーナーやインストラクターがAIに取って替わられる事はありませんが、知識や見た目だけの三流のトレーナーは、そう遠くない将来にAIトレーナーに簡単に追い抜かれるでしょう。

今、パーソナルトレーナーがどの分野のスキルを高めるべきなのか、今一度じっくり考える良いタイミングであると同時に、ワクワクしながら創造力をフルに働かせることが、フィットネストレーナーとして成功する鍵になると思います。